虫歯や歯周病を予防して、生涯健康な歯でいましょう。
「歯医者は歯が悪くなってから行くもの」だと思っていませんか。
歯が悪くなってから治療を始めると歯を削らなければならない場合がほとんどです。
そして、現代の医療では歯の削った部分を取り戻すことはできません。治療後は詰め物や被せ物をして再発の防止をするだけが現状です。
また、削ってしまった歯はメンテナンスをしなければ虫歯などを再発しやすくなり、治療のたびに弱くなってしまいます。
最悪の場合、治療をしていても歯を失う可能性があります。
自覚症状(痛みなど)がほとんどない歯周病も注意が必要です。
自覚症状が無いので、知らない間に進行している場合が多いです。
統計によると、35歳で80%以上の人が歯周病になっているといわれ、歯を失う一番の原因です。
当院では健康な歯を生涯残していくために、歯が悪くなってからではなく、悪くならないための予防歯科に力を入れています。
虫歯はもちろんのこと、歯周病の対策も行い、患者様の歯を一本でも多く残すサポートをいたします。
当院では、8020運動を実施しております。
8020運動とは、80歳になった時に自分自身の天然歯が20本残ることを目指す運動です
歯科治療先進国のスウェーデンの人々は、歯医者は治療のためでなく、歯の汚れの除去や歯や歯ぐきの健康チェック、そして予防のため(メインテナンス)に歯医者に行くのが普通と考えています。
予防歯科を受けて歯を大切にするという習慣が普通であり、これはアメリカやヨーロッパ各国もほぼ同様です。
それに対して日本人のメインテナンス率は約2%です。
実際、日本に次ぐ世界第二の長寿国スウェーデンの80歳の老人の歯の残存数は、日本人の2倍以上(21本)で自分の歯で生活できる方が多くおられます。
しっかり定期的に予防歯科(メンテナンス)を受けることによって、天然歯で一生過ごせることが可能になります。
PMTCとは、プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング (Professional Mechanical Tooth Cleaning)の略で歯科医師や歯科衛生士といった専門家による機械を用いた歯の徹底的な清掃のことです。
30年ほど前にスウェーデンで始まり、今では世界の先進国で広く行われています。
ただ単に歯ブラシの代わりに機械を使って掃除するというものではなく、歯ブラシ等では絶対に落とせないバイオフィルム(台所のヌルヌル汚れのようにこびりついてしまった歯の汚れ)を柔らかいゴムのチップなどを用いて剥がし取り、悪玉菌が多い状態を善玉菌が多い状態にしてしまおうというものです。
歯科医院で徹底的なクリーニングを受けてお口の中を善玉菌が多い状態にして、さらにお家でのお手入れを丁寧にしていただくと、次の定期クリーニングの日まで歯のバランス状態を良好に保つことができます。
PMTCは、選び抜かれた様々な機械・器具・材料の中から、患者さまのお口の状態に合わせて組み合わせを決定します。
それらを用いて予防歯科のプロフェッショナルである歯科衛生士が患者さまの歯を隅々までクリーニングします。
日常のお手入れではできないレベルのクリーニングです。
使用する器具の中には細い隙間に入れるために先がとがっているものもありますがクリーニング中に痛みを感じることはありません。
気持ちよく眠ってしまう方もいらっしゃるぐらいです。クリーニング終了後は歯の表面がつるつるになってお口がさっぱりします。
このように、歯の健康は、PMTCとホームケアを両立することで、維持することができます。
当院では、患者様の歯を健康に保つために、患者様に最も適した予防プログラムを作り、PMTCを行っています。